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【単話レビュー】『静止した箱の中で』レビュー|後輩OLと壊れたエレベーター、静かな箱の中で爆ぜる単話良作

【単話レビュー】『静止した箱の中で』レビュー|後輩OLと壊れたエレベーター、静かな箱の中で爆ぜる単話良作

当ブログでは、今までアダルトコミックについては、基本的に作家の複数の作品を収録した単行本を紹介してきた。

しかし、まだ発表した作品が少ない作家などはなかなか触れる機会が無く紹介の幅が狭まると感じたので、これからはFANZAやDL siteなどで配信されている単話作品のレビューもしていきたいと思う。

単話作品はピンポイントで好みのタイトルを、単行本を買うより安価で読めるという利点があり、もちろん複数収録作品がある単行本のほうがコスパが高いのは間違いないものの、一作品だけものすごいお気に入りがあるというような場合には実に都合の良い買い方と言える。

勇者の俺が読んで、これはもうシコリティが高い!というような単話作品を今後紹介していくので楽しみにして欲しい。

なお、単話なので通常の単行本と比べるとレビューはあっさりめを意識している。サクッと読めて興味を持ってもらえるような記事を心がけて行きたいと思うので是非チェックしてくれ。

さて、今回の勇者レーダーに引っかかったのは、桃雲先生の単話静止した箱の中でだ。 ワニマガジン社・COMIC快楽天レーベルの電子単話で、ページ数は28P、価格は税込330円。新刊単話なので情報はまだ少ないが、外部紹介では評価4.8前後の高評価も確認できる。短編好きの紳士たちが、すでに反応し始めているやつだ。

刺さる読者は、OL、後輩、密室、抑えていた感情が一気に漏れるヒロインに弱い勇者たち。 派手な長編やハーレムを求めるなら少し物足りないかもしれない。だが、単話には単話の斬れ味がある。短いページ数で急所だけを撃ち抜いてくる作品、俺はこういうのに弱い。

あらすじ|舞台は“壊れたエレベーター”という箱

ヒロインは、デザイン志望で採用されたのに雑用の力仕事ばかり押し付けられている後輩・小森さん。主人公はそんな彼女を手伝う先輩。夜中、老朽化で故障したエレベーターに二人きりで閉じ込められ、そこで小森さんの中に溜まっていたものが、静かな密室の中でじわっと漏れ出していく。

この作品のいいところは、タイトル通り“箱の中で世界が止まる”ところだ。会社、先輩後輩、雑用を押し付けられる日常。そういう外側のノイズが、エレベーター停止と同時に全部消える。動かない箱の中で、動くのは小森さんの感情だけ。ここが妙に生々しい。

抜きどころ|奥手そうな後輩が、実は一番止まっていない

勇者的に刺さったのは、小森さんが“流されるヒロイン”ではなく、自分から空気を変えてくるところだ。普段は寡黙で、損な役回りを飲み込んでいるタイプ。なのに密室になった瞬間、内側に溜め込んでいた欲や好意が、妙にまっすぐ出てくる。このギャップが強い。

静かな子ほど、スイッチが入った時の温度差がえぐい。 舞台がエレベーターだから逃げ場がない。職場の延長線、先輩と後輩という微妙な距離、そして小森さんの自己主張。単なる密室エロではなく、“この子、ずっと我慢してたんだな”という背徳感が立ち上がる。

桃雲先生の魅力と総評

桃雲先生は、快楽天系を中心に掲載歴が確認できる作家で、シーモアでも複数作品が並んでいる。作風としては、関係性の入り口を作ってから距離を一気に詰めるのがうまい。『静止した箱の中で』も、エロのための密室ではなく、小森さんが自分を出すための密室として機能している。

FANZAは正規販売サイトなので、安心して試し読み・購入できるし、作家への還元という意味でも勇者は正規ルートを推したい。結論、黙っているけど内側は熱い後輩OLに弱いなら、これはかなりアリ。 大作を読む気力はない。でも今夜、短く濃く刺さる一本がほしい。そんな時に、静止した箱の扉を開けてみる価値はある。

FANZAで『静止した箱の中で』を試し読みする

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